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政府系の意味
- ジャンル : 政治・経済
- スレッドテーマ : 政治・経済・時事問題
サブプライム問題の処理役として期待された、ファニーメイ、フレディーマックは次々と政府系をいいことに新たな重荷を背負わせられたが、どの程度政府系なのかは、本当に困った事態に陥ったときに政府がどの程度コミットしてくれるか、である。しかし、この住宅公社二つは本当に大きすぎてつぶせないものなので、あまり選択の余地はない。
その直接の国庫への重荷の確定をできる限り遅らせたい政府は両社の不動産証券市場での活躍の場を拡大しつつも、自分のコミットは明らかにしてこなかった。早晩、こうなることは予想されていたが、上場している二社の株式は急落し、日曜日というのに(月曜日にマーケットが開ける前の必然ともいえるが)、財務長官のポールソンは公的資金注入を含めた支援を緊急声明として発表した。
皆が手を引き始めたマーケットから、ファニーメイ、フレディーマックに保証をつけてもらいたい物、買ってもらいたい物が一杯ある割りに、両社の資本が薄すぎることは前から指摘されていた。一気にサブプライム問題、不動産証券市場への不安感を払拭するためには、両社へのバックアップを早く表明するべきだということも前から指摘されていた。でも、ここまで引き伸ばされたのは、何とか皆が問題を見過ごしてくれれば、大きなコミットをせずに都合よく政府系を使って乗り切ることができるかも、という期待に基いたものだっただろう。しかし、マーケットは弱者を見逃さない。事態が悪化してから救済に乗り出すと、何が起こるかは世の常である。先手必勝は敗戦処理にも当てはまる。
すでに休載していましたが、出張中につき、8月上旬まで不定期更新となります。
その直接の国庫への重荷の確定をできる限り遅らせたい政府は両社の不動産証券市場での活躍の場を拡大しつつも、自分のコミットは明らかにしてこなかった。早晩、こうなることは予想されていたが、上場している二社の株式は急落し、日曜日というのに(月曜日にマーケットが開ける前の必然ともいえるが)、財務長官のポールソンは公的資金注入を含めた支援を緊急声明として発表した。
皆が手を引き始めたマーケットから、ファニーメイ、フレディーマックに保証をつけてもらいたい物、買ってもらいたい物が一杯ある割りに、両社の資本が薄すぎることは前から指摘されていた。一気にサブプライム問題、不動産証券市場への不安感を払拭するためには、両社へのバックアップを早く表明するべきだということも前から指摘されていた。でも、ここまで引き伸ばされたのは、何とか皆が問題を見過ごしてくれれば、大きなコミットをせずに都合よく政府系を使って乗り切ることができるかも、という期待に基いたものだっただろう。しかし、マーケットは弱者を見逃さない。事態が悪化してから救済に乗り出すと、何が起こるかは世の常である。先手必勝は敗戦処理にも当てはまる。
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- 2008-07-14
- カテゴリ : 米国市場
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スカーフと政治
- ジャンル : 政治・経済
- スレッドテーマ : 政治・経済・時事問題
ビジュアルなイメージは昔も今もインパクトが大きい。本人が写真映りのいいネクタイ、シャツを身に付けるだけでなく、背景も周到にアレンジする必要がある。画家やカメラマンが試行錯誤してベストの構図を決めるのと同じだ。しかし、写す人達は第三者なので、何が写ってもいいように準備しておく必要がある。そこで先週、オバマのキャンペーンのスタッフは、「オバマ=イスラム」を誰かが連想しないように、スカーフを頭に巻いた女性にオバマの後ろの席から移動するようにお願いした。本人はよかれと思ってしたことだろうが、今はイスラム層からの反発を買い、足をすくわれた格好だ。
イスラム圏から遠い日本にいると、フランスで頭に被るスカーフが問題になっても、感覚として遠いものに感じるが、ここではヤンキースの帽子を被り、自分の贔屓チームをアピールする以上に、髪型、服装などの格好で宗教、信条の主義主張をしている人が多い。有権者は様々な集団に分かれ、オーバーラップし、片方にいい顔をすれば、他方が引くという変数の多い環境で大統領選挙に勝ち抜くのは難題だ。人種、宗教も超えた統一感を狙っているのに、スカーフを被っていちゃいけないのか?というのは当然の成り行きだろう。
イスラム圏から遠い日本にいると、フランスで頭に被るスカーフが問題になっても、感覚として遠いものに感じるが、ここではヤンキースの帽子を被り、自分の贔屓チームをアピールする以上に、髪型、服装などの格好で宗教、信条の主義主張をしている人が多い。有権者は様々な集団に分かれ、オーバーラップし、片方にいい顔をすれば、他方が引くという変数の多い環境で大統領選挙に勝ち抜くのは難題だ。人種、宗教も超えた統一感を狙っているのに、スカーフを被っていちゃいけないのか?というのは当然の成り行きだろう。
- 2008-06-24
- カテゴリ : 世界情勢
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ブルームバーグ vs. トムソン・ロイター
- ジャンル : 株式・投資・マネー
- スレッドテーマ : ニュースの裏側を読む
1990年代にはブルームバーグの端末はまだまだ日本では高級品だった気がするが、今では、ブルームバーグの日本語テレビ放送まであるという。現在の日本市場におけるロイターとのバランスはどの程度なものなのだろう。
基本的にはロイター、ダウジョーンズの牙城だったマーケットを、金融に特化したブルームバーグが切り崩してきて、現在のアメリカでのシェアはロイターとブルームバーグではほぼ拮抗している。しかし、ロイターは巨大情報会社トムソンに買収され、その分、価格競争においては余裕ができたことになる。対ブルームバーグの方向は明確なようだ。でも、こうネット上にタダの情報があふれ、ヤフー、グーグルでもファイナンス情報にアクセスできるとなると、隠れたライバルは別のところにいるのかもしれない。トレーダーがグーグルファイナンスを見ながら、ディールを決めるとは思わないが。
そのブルームバーグの創業者、マイケル・ブルームバーグも今はNY市長である。選挙資金を自腹で出し、なおかつ、市長職については一年に一ドルの報酬で遂行している。本人の嫌いなタバコをニューヨークから追い出すなど、(それ以外でも)まさにやりがいのある仕事だろう。共和党を離れたところで、独立候補として大統領選挙にでるのではないかとも言われたが、勝ち目がなければスマートな彼が出るわけがない(ブルームバーグはロス・ペローよりも、もっとお金持ちで、もっと正気だという)。ところで、成功したビジネスマンの次のターゲットが政治家というのはなかなか日本では見れらない。これは、日本人との野心の大きさの違いか、頂点を極めるのにかかる年数の違いか、それとも政治家業への参入障壁の高さだろうか。
基本的にはロイター、ダウジョーンズの牙城だったマーケットを、金融に特化したブルームバーグが切り崩してきて、現在のアメリカでのシェアはロイターとブルームバーグではほぼ拮抗している。しかし、ロイターは巨大情報会社トムソンに買収され、その分、価格競争においては余裕ができたことになる。対ブルームバーグの方向は明確なようだ。でも、こうネット上にタダの情報があふれ、ヤフー、グーグルでもファイナンス情報にアクセスできるとなると、隠れたライバルは別のところにいるのかもしれない。トレーダーがグーグルファイナンスを見ながら、ディールを決めるとは思わないが。
そのブルームバーグの創業者、マイケル・ブルームバーグも今はNY市長である。選挙資金を自腹で出し、なおかつ、市長職については一年に一ドルの報酬で遂行している。本人の嫌いなタバコをニューヨークから追い出すなど、(それ以外でも)まさにやりがいのある仕事だろう。共和党を離れたところで、独立候補として大統領選挙にでるのではないかとも言われたが、勝ち目がなければスマートな彼が出るわけがない(ブルームバーグはロス・ペローよりも、もっとお金持ちで、もっと正気だという)。ところで、成功したビジネスマンの次のターゲットが政治家というのはなかなか日本では見れらない。これは、日本人との野心の大きさの違いか、頂点を極めるのにかかる年数の違いか、それとも政治家業への参入障壁の高さだろうか。
- 2008-06-23
- カテゴリ : マーケット
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マーケットに織り込み済みの美人投票の原理?
- ジャンル : 政治・経済
- スレッドテーマ : 政治・経済・時事問題
また金融機関の業績悪化、資本増強の必要が四半期決算の発表とともに取り沙汰され、原油価格の高騰も含めたコモディティ価格の上昇、インフレ懸念などなど連想ゲームのようにこの後の展開が予想され、株式市場は下落している。
しかし、前回ベアー・スターンズの買収があってから、一旦はマーケットは沈静化したとはいえ、そこで下落は止まるにしろ、買われる要因はあっただろうか?今、でてきた新しい情報はコーンベルト地帯の大洪水ぐらいだ。四半期毎の決算の合間の情報の空白地帯で、短期の乱高下で稼ごうとする人達がいるから、こう株価が動くのだろうか。もともとマーケットの動きはランダム・ウォークで、ずっと上がり続けること、ずっと下がり続けることは投資家心理的にもありえないから、ファンドマネージャーはファンダメンタルズとともに、罫線、チャートを吟味する。皆が同じ予測をすれば、そのようにマーケットは動くものだ。ケインズの美人投票の世界だ。この人間の行動心理を読み、AI(人工知能)が株価を売買することになると、一体マーケットから誰が恩恵を蒙ることになるのだろうか。
しかし、前回ベアー・スターンズの買収があってから、一旦はマーケットは沈静化したとはいえ、そこで下落は止まるにしろ、買われる要因はあっただろうか?今、でてきた新しい情報はコーンベルト地帯の大洪水ぐらいだ。四半期毎の決算の合間の情報の空白地帯で、短期の乱高下で稼ごうとする人達がいるから、こう株価が動くのだろうか。もともとマーケットの動きはランダム・ウォークで、ずっと上がり続けること、ずっと下がり続けることは投資家心理的にもありえないから、ファンドマネージャーはファンダメンタルズとともに、罫線、チャートを吟味する。皆が同じ予測をすれば、そのようにマーケットは動くものだ。ケインズの美人投票の世界だ。この人間の行動心理を読み、AI(人工知能)が株価を売買することになると、一体マーケットから誰が恩恵を蒙ることになるのだろうか。
- 2008-06-20
- カテゴリ : 米国市場
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ゲイとアーティストによる地価上昇
- ジャンル : 株式・投資・マネー
- スレッドテーマ : ニュースの裏側を読む
カリフォルニアでは同性愛者の結婚が認められることになり、結婚ラッシュが起こっている。4年前、サンフランシスコが同様の措置を取り、ゲイカップル、レズビアンカップルの長い列ができたが、後日、その結婚は裁判所により無効とされた。が、今回は、本物(のよう)である。世の中は、クレジットクランチ再燃というよりも、もともとあるものを再認識し、経済は縮小傾向にあるが、カリフォルニアだけは結婚特需(披露宴、ハネムーン)を期待できる。
アメリカの社会学者、リチャード・フロリダによれば、ゲイ、アーティストの集まるコミュニティは経済も活性化し、不動産価格も高まるという。ソーホーしかり、サンフランシスコしかりである(The Rise of the Creative Class)。人は仕事にくっついて移動するのではなく、自分の心地よい場所に移動するのだそうだ。町を活性化するためには、企業を誘致しなければ、と思うだろう。でも、企業はもっと人材が豊富な場所があれば、経済合理性に鑑み、移動していってしまう。でも、ゲイやアーティスト(Creative Class)に寛容な土地、彼らにとって魅力的な街は長期的に結局栄えるのだ。このクリエイティブ・クラスの台頭自体が新しい気もしたが、ルネッサンス期のフィレンツェしかりであろう。よく考えると、日本史の教科書には、各時代毎のアートが章の最後にまとめられており、栄えた時代はアートも発展していたではないか。
こんなセオリーが一極集中主義の日本に当てはまる日は来るのだろうか。
アメリカの社会学者、リチャード・フロリダによれば、ゲイ、アーティストの集まるコミュニティは経済も活性化し、不動産価格も高まるという。ソーホーしかり、サンフランシスコしかりである(The Rise of the Creative Class)。人は仕事にくっついて移動するのではなく、自分の心地よい場所に移動するのだそうだ。町を活性化するためには、企業を誘致しなければ、と思うだろう。でも、企業はもっと人材が豊富な場所があれば、経済合理性に鑑み、移動していってしまう。でも、ゲイやアーティスト(Creative Class)に寛容な土地、彼らにとって魅力的な街は長期的に結局栄えるのだ。このクリエイティブ・クラスの台頭自体が新しい気もしたが、ルネッサンス期のフィレンツェしかりであろう。よく考えると、日本史の教科書には、各時代毎のアートが章の最後にまとめられており、栄えた時代はアートも発展していたではないか。
こんなセオリーが一極集中主義の日本に当てはまる日は来るのだろうか。
- 2008-06-18
- カテゴリ : 米国市場
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